1泊27万円!知られざる「超豪華病室」の世界 医療保険の入院給付金では賄えない

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高齢者が終末期を過ごす療養病床は、修道院をイメージした作り(撮影:今井 康一)

一方、別フロアにある療養病床は、修道院をイメージした神聖で穏やかな雰囲気。体外からチューブを通して流動食を摂る人や、寝たきりのような、要介護度が高い高齢者が入院している。

個性や希望を尊重したいという思いから

ジャージのような柔らかい素材でできた患者衣で褥瘡(じょくそう、床ずれ)を予防。高齢者の顔色がよく見える色合い(撮影:今井 康一)

頻回の痰の吸引が必要となるなど、老人ホームでは対応できなくなった患者が多い。終末期のケアをする場所であるため、半数の人が3年以上、長い人は6~7年滞在する。個室の差額ベッド代は、特別室で1日3万5000円、個室2万5000円、2人部屋1万円、3人部屋5000円だ。

療養病床には、「自分らしく最期の時間を過ごしたいという患者のために、個性や希望を尊重した対応をしていきたい」という吉田文彦理事長の思いが込められている。

差額ベッド代に対しては「高い」「払いたくない」というようなネガティブなイメージを持っている人が多いだろう。しかし、差額ベッド代を払って出合える病室は、患者の多様なニーズを組み入れ、それぞれに工夫が凝らされている。その個性に目を向けてみるのも、一興かもしれない。

長谷川 愛 東洋経済 記者
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