戸田がまた暴れた--医療施設建設でナンバーワンの受注実績、大手ゼネコンが舌を巻く理由
オフィスビルでは、大手ゼネコンの金城湯池であった東京・大手町の再開発で、三菱地所から35階建て高層ビル建築(JAビル跡地)の単独施工を任されたことも、こうした呼び声につながる成果だ。
とはいえ、大手5社との実力比較は、民間建築の分野に限ったことで、総合力では大手と比べて見劣りするのは明白。
たとえば、土木事業の中身、東南アジアを中心とする海外事業の実績、不動産など多角化事業の収益貢献度合いでは歴然とした差がある。戸田は、こうした大手と比べて見劣りする分野に果敢に挑戦し、失敗と成功を繰り返してきた。今年度を最終とする中期経営計画では、こうした大手に劣る分野の強化方針を打ち出しており、具体的な取り組みを推進している。
いずれにせよ、医療・福祉や学校の分野で、業界ナンバーワンの受注実績を継続できるかどうか。清水建設ほかライバルの強烈な巻き返しがある中で、被災地の医療・福祉分野における復興計画への取り組みなど、大手並みの評価を盤石にするための真価が問われるのは、これからだ。
(古庄 英一 =東洋経済オンライン)
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