戸田がまた暴れた--医療施設建設でナンバーワンの受注実績、大手ゼネコンが舌を巻く理由

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戸田がまた暴れた--医療施設建設でナンバーワンの受注実績、大手ゼネコンが舌を巻く理由

「戸田がまた暴れた」
 
 大手ゼネコン幹部の間で、準大手の戸田建設に対し、驚きの声が上がっている。ここ数年、大学や公立、日本赤十字などの大型医療施設を準大手の戸田建設が相次ぎ落札しているためだ。

戸田建設といえば、首都圏を主体とする建築主体の準大手ゼネコン。前2011年3月期の建築分野の単体受注に占める医療・福祉分野の比率は、36.6%、額にして1326億円に達する。前期は、東京都健康長寿医療センター、埼玉県立がんセンター新病院などを受注した。
 
 大手の医療・福祉関連の前11年3月期受注実績を、決算説明資料(基準は会社ごとに異なる)で調べると、清水建設が1285億円、鹿島が878億円、大林組が730億円。5社のうち大成建設と竹中工務店は、詳細を公表していないが、戸田を上回る実績はない。
 
 つまり、戸田は、年間受注高が1兆円を超える大手ゼネコン5社を上回る業界ナンバーワンの値を記録した。また、その前の年、10年3月期を調べると、1位が鹿島で748億円、戸田は652億円で3位だったが、2位清水の663億円に肉薄する健闘ぶりだった。
 
 地方の民間病院を中心に毎期数件を受注する準大手幹部は、「長年の実績と信頼がある幹部社員の力量がないと成約に結び付かない世界。戸田さんは、組織で食い込んでいるうえに、入札に参加する価格もすごく低くて、これでは太刀打ちできない」とあきれ顔だ。
 
 もともと、戸田建設は、病院と大学の施設が得意(写真は10年4月竣工の大森赤十字病院)で、大手企業のオフィスビルや工場、道路などでも、大手と肩を並べる案件を毎期数多く手掛けている。
 
 全社売上高は大手の半分以下の5000億円弱とはいえ、準大手の中でも、大手から一目置かれる存在だ。創業130周年に当たる今12年3月期業績は順調。前期までに受注した手持ち工事が潤沢で、採算面でも改善が見込まれることから、大幅な営業増益となりそうだ。

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