爆増する「ロピア」にも負けないスーパーの正体 従来スーパーが切り捨てた生鮮ノウハウを強化

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新たに進出した各地で「ロピア旋風」を巻き起こしており、地域のスーパー勢力図を塗り替えようとしている。

こうした現象を見た現地のマスコミから「地域スーパーはどうなる」といった問い合わせが来ることになるのだが、多くの場合、地場スーパーにとっては大きな脅威であることは間違いないものの、サービス競争がより激しくなり地域の消費者にとってはいいことではないか、といった趣旨のお答えをしている。

しかし、最近会った中部地方のマスコミの方からの質問には、ちょっとニュアンスの違う回答をした。ロピアが人気店となるのは間違いないが、そちらにも、バローがいる。最近のバローの「デスティネーション・ストア」は負けず劣らず魅力的だ、と。中部地方以外の方には馴染みが薄いと思うので、そのバローについて少し説明してみたい。

食品スーパーのバロー(写真:編集部)

売上高8000億円超、中部地方屈指の小売りグループ

バローホールディングスは岐阜県の多治見という山に囲まれた街から発祥し、今では食品スーパー、ドラッグストア、ホームセンター、スポーツクラブなど複数業態をチェーン展開する企業で、M&Aも実施しつつ着実に成長を続けて、2024年3月期の売上高8078億円と中部地方では屈指の小売グループとなっている。

主力事業はスーパーで、営業収益4542億円と過半を占めており、中部地方を中心に成長を続けているが、最近では大都市圏愛知県と関西地区(グラフでは、その他になっている)での勢力拡大が顕著になっている。

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