「ネガティブ思考な人」が誤解している3つのこと 「いつでもポジティブな人」の方が実は危険

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変化の激しい社会を生きる私たちは、無意識に心に鎧をまとい、自分の弱さを周りに見せないようにしてしまいがちです。

この「自分の悪い部分、恥ずかしく醜い部分を見られたくない」という思いが強くなりすぎると、自分の感情を抑え込んでしまい、その反動として最近では、SNSに本心と違うことを発言してしまうケースにつながっているのです。

特に、「我慢強くてまじめな人」「自分よりも他人を優先してしまう人」がこのパターンに陥りやすい印象があります。

こうして、私たちは自分の本当の感情は何かを見失ってしまうのです。

③「ネガティブな感情を人に話してはいけない」と思ってしまう

ネガティブ感情に捉われるのがつらいあなたに、今日からすぐに試してほしいのが「愚痴る」ことです。

(イラスト:『ネガティブな自分のゆるし方』より)

なかには「愚痴ばかりを言う人は嫌われる」「愚痴を口にすると幸せが逃げる」と言われたりしますが、ネガティブな感情ほど人に話してみることです。なぜなら、「愚痴る」行為にはカタルシス効果という効果があるからです。

カタルシスとは、簡単にいうと「浄化作用」のことです。心の中に溜まっている鬱々とした感情を吐き出し、解放することで嫌な気持ちを取り除けます。

人に話しただけで、胸につかえていたモヤモヤがすっきりした経験はないでしょうか。それが、愚痴ることで得られるカタルシス効果そのものです。

「愚痴る」にはもう1つ良い点があります。

頭の中の「思考」は目には見えず、不確定なものですが、言葉にすることでその思考が具現化されるということです。「愚痴を言う」のは、目に見えない感情を形のあるものに変換する作業でもあるのです。

例えば「このとき私はこういう気持ちだった」「このときは嫌な気持ちだったけど今考えるとそうでもなかった」などと、冷静な自分の感情に気づけることが非常に大事です。

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