ジム・ロジャーズ「資産防衛に金と銀を保有せよ」 必ずやって来る「世界恐慌」に今から備える

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ロジャーズ氏は続けます。「商品への投資はインフレや株式市場の下落に対してヘッジ機能の役割を果たしてくれます。物価が上昇すれば商品の価格も上昇するので資産の目減りを防ぐことができます。株式などとは違う値動きをすることが多く、株価が下がった分を補ってくれる可能性があります」。

一昔前は、商品への投資というと難しい側面もありました。しかし、今は以前よりも簡単にチャレンジできるようになっています。

「商品関連のETFやインデックスファンドを利用すれば、個人でも気軽に投資ができます。大きなリスクをとらなくても、商品相場の上昇を自身の資産に取り入れることができるようになっているので、もし商品に興味があるなら、あなたのポートフォリオに組み込んでもいいでしょう。ただし、私が言ったからではなく、あくまでもあなたがその商品に詳しくて、興味があればの話です」(同)

コモディティなどのオルタナティブ投資は、期待リターンはそれほど高くありません。しかし、ポートフォリオ(資産構成)に多様性をもたらし、資産全体のリスクを下げる場合があります。富裕層の資産運用でも一定の割合を入れるなどで注目されています。また、株式が強い時代、商品が強い時代などの一定のサイクルがあり、ロジャーズ氏は商品の時代がいずれ来ると言い続けています。

資産防衛をするための富裕層のポートフォリオとは?

渡邉美樹氏は日本の資産を円、株式、不動産、国債の4つで見た場合、先行きについて次のように想定しています。

●円   → 暴落する
●日本株 → 輸出産業やインバウンド産業の一部は復活するが、
        全体としては暴落する 
●不動産 → 暴落するが1等地の価格は戻る
●国債 →  暴落する
一方でアメリカについては次のように考えています。
●ドル →  上がる
●米国株 → 一度は下がるがいずれ元に戻る
●不動産 → 一度は下がるがいずれ元に戻る
●米国債 → 不況が来て一時的には下がるが、比較的早く元に戻る
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