「同窓会は意味がない」という中高年に欠けた視点 認知症専門医が助言「60代こそ出たほうがいい」
60歳を過ぎると同窓会が増える
60歳を過ぎたころから、同窓会や同期会の連絡が増えてきます。
というのも、定年間際になると自分の人生の先が見えてきて、仲間と競争する意欲もなくなり、素直な気持ちで接することができるようになるからです。
このように精神的な余裕ができることに加え、時間的にも余裕ができるため、昔を振り返る気持ちになってくるのでしょう。
そんなふうにして集まった同窓会には、20年ぶりとか30年ぶりに会う仲間もいるはずです。
中には、学校の成績が良く名門大学に行き、大手商社に入った友人もいるかもしれません。
昔だったら、劣等感や対抗心から普通に話すことができなかったかもしれませんが、定年してしまえばそんなことは関係ありません。
かつてのわだかまりを忘れて、一緒に過ごした青春時代を語り合いたくなるのです。
懐かしく若い時代を語る、そういう会はいいものです。
ですが、同窓会も何度か繰り返し開催されるようになると、毎度同じ人しか集まらないようになります。
そして、そこで交わされる会話も、どうしても同じ話になってきます。
健康状態が良くない、仕事を失敗したというような仲間は、なかなか同窓会には現れません。同窓会に出てくるのは、どうしても同じメンバーです。