アルトマン更迭した「OpenAI幹部」結局退職の経緯 アルトマン復帰後も会社に残ったが復職はせず

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

14日にOpenAIは、音声、画像、ビデオを受信して応答することができるチャットボットChatGPTの新バージョンを発表し、新たな種類の音声アシスタントを開発するという、グーグルやアップルというテック大手とのレースに参戦した。

アルトマン、イーロン・マスク、そしてサツキバーを含む数人の若手研究者によって2015年に設立されたOpenAIは、長い間AI研究の最前線にいた。サツキバーの参加は、同社に即座の信頼性をもたらした。トロント大学の大学院生だった彼は、過去10年間、この分野の進歩を牽引してきた技術であるニューラルネットワークを含むAIにおけるブレークスルーに挑んでいた。

アルトマンを更迭した取締役の1人

2022年後半、OpenAIは、質問に答えたり、詩を書いたり、コンピューターコードを生成したり、人と同じようにおしゃべりしたりできるオンラインチャットボットChatGPTを発表し、世界を驚かせた。テック業界は、生成AIと呼ばれる、テキストや画像、その他のメディアを独自に生成できる技術をすぐに採用した。

OpenAIやグーグルなどの企業における10年以上にわたる研究の成果である生成AIは、電子メールプログラムからインターネット検索エンジン、デジタルアシスタントまで、あらゆるものを作り変えようとしている。

アルトマンは生成AIへのシフトのスポークスパーソンとなり、議会で証言し、世界中の議員、規制当局、投資家と会談した。昨年11月、OpenAIの取締役会は、最終的に人工的な一般知能を作り出すという同社の計画をもはや任せられないとして、彼を突然更迭した。

OpenAIの取締役会は、3人の創業者と3人の独立メンバーの計6人で構成されていた。サツキバーは、3人の社外メンバーとともに、アルトマンのCEO、および取締役会会長の解任に投票し、具体的な内容は示さなかったが、アルトマンは「一貫して率直なコミュニケーションを取っていなかった」と述べた。

OpenAIの最高執行責任者で、もう1人の共同設立者であるグレッグ・ブロックマンは、抗議のために会社を辞職した。パチョッキも同様だった。

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事