デモ参加のアメリカの学生たちが「怒っている事」 ガザ攻撃はあらゆる不正義の象徴だ
アメリカ全土に広がる学生デモの参加者に話を聞けば、彼らの怒りは明らかだ。ガザ地区での死者数と破壊の規模にショックを受け、逮捕される危険を冒してまでパレスチナのために戦おうとしている。
学生デモ参加者の大部分にとって、この戦争は彼らが一度も足を踏み入れたことのない場所で行われている。現地保健当局の発表によると、ガザではこれまでに3万4000人の死者が出ているが、その死者について学生たちはネットで読んだり見たりした情報で知っているにすぎない。
1960年代の公民権運動と重ねる学生
だが、多くのデモ参加者にとって、これは身近な問題であると同時に、はるかに広くて大きな問題でもある。彼らの見方では、ガザの紛争は正義を求める闘いであり、ガザの問題とは大きくかけ離れているように見える問題と結びついている。警察活動、先住民族やアメリカの黒人に対する差別、地球温暖化の影響といったものが抗議活動を行う動機になっていると学生たちは話す。
この1週間、アメリカ各地で数十人の学生に話を聞いたところ、ガザ紛争を驚くほど幅広い視点で見ていることがわかった。この点は、彼らの執拗さと強情さを理解するのに役立つ。
アトランタにあるエモリー大学の1年生、イフェ・ジョーンズは、自身の現在の抗議活動を、1960年代に家族が参加した公民権運動と結びつけている。
現在の抗議活動に対する取り締まりについてジョーンズは次のように語った。「警察犬と高圧ホースの水が使われていないだけで、同じことだ」。