デモ参加のアメリカの学生たちが「怒っている事」 ガザ攻撃はあらゆる不正義の象徴だ
多くの抗議活動参加者は大学管理者の嘆願をはねつけ、自らを鎖でベンチに縛りつけ、建物を占拠した。デモ参加者は今、厳しい取り締まりに直面しており、コロンビア大学を含む多くの大学でこの24時間に数百人が逮捕された。
多くのキャンパスでは親イスラエル派の学生が親パレスチナのデモに対抗する反対運動(カウンタープロテスト)を強めてきており、今後数日で情勢は一段と緊迫する可能性がある。
デモ学生が語る環境保護と反帝国主義
取材では、多くの抗議参加者が特徴的な言葉を使っていた。学生たちは自分たちの説明に、インターセクショナリティー(交差性)、植民地主義、帝国主義といった学術用語を大量にちりばめ、パレスチナ人の苦境は偏見と抑圧の上に成り立つグローバルな権力構造の結果であると主張した。
「環境活動家として、私たちはインターセクショナリティーのレンズを通して世界を見ることに誇りを持っている」。コーネル大学1年生のケイティ・ルエフは「気候正義は全人類共通の問題だ」と語った。
「その根っこは帝国主義や資本主義とか、そういったものとの闘いと同じところにあるため、アイデンティティーのあらゆる側面に影響する。それはこの紛争、パレスチナでの大量虐殺にとても当てはまると思う」
コーネル大学で細胞分子生物学を専攻する27歳の博士候補生、ジャウアンナ・マカリスターは、所属する学生団体の名前「The Coalition for Mutual Liberation(相互解放連合)」に話題を向けた。
「私たちの団体名にある相互解放が目的だ」とマカリスターは言った。「つまり私たちは、人種差別、帝国主義、植民地主義に反対する組織だということだ。すべての人が自由にならない限り、誰も自由にはなれず、当然の敬意と尊厳は得られないと私たちは考えている」。