男子相手に無敗優勝「サッカー女子チーム」の正体 イギリスUー12リーグを制覇した「無敵艦隊」

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クイーンズ・パーク・レディースの失点は、22試合でわずか11点。チームの監督を務めるオリビアの父、トビー・グリーンによると、これは「素晴らしい数字」だ。

その功績は、ゴールキーパーのマライア・シルバ(12)によるところが大きい。「必要な場面で、自分の仕事をした」とマライアは話す。特にPK(ペナルティーキック)とか、「すごくプレッシャーがかかる場面もある」。

マライアはブラジルからイギリスに移住してきた3年前にチームに加わった。ブラジルでプレーしていたマライアは男子と対戦することに慣れていた。「夢はプロのサッカー選手になること」。マライアは大きな野心を抱いている。

男子は「間違いなく私たちをなめていた」

記念すべき2023-24シーズンが始まった当初、クイーンズ・パーク・レディースが対戦相手の男子チームから本気で相手にされるまでには、少し時間がかかった。

ディフェンダーのエディス・ラッグ(12)は、「特にシーズン序盤は、まだ対戦したことのないチームが多くて、馬鹿にされることもあった」と振り返る。「彼らは間違いなく私たちをなめていた。でも、私たちは彼らと同じくらい強いことを証明した」。

同じくディフェンダーのスカイラーによると、初戦の相手は女子チームには簡単に勝てると思い込んでいたようだ。しかし、クイーンズ・パーク・レディースが6-0で圧勝すると、相手チームは「かなり面食らっていた」。

ほかの選手たちも同様の瞬間を覚えている。キャプテンのオリビアは、対戦相手の選手について「ときどきイラついていることがあった」と話した。「ちょっと幼稚だなって思う」。

男子チームのそうした態度は、むしろモチベーションを高める要因になっていると、チームでコーチをしているエディスの父、クリス・ラッグは語る。「サッカーのピッチは、とても平等な環境なんだ」とラッグは言う。「本当の障壁は、ピッチの外にある」。

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