「公立トップ校に合格する子」共通する6つの特徴 親と子どもとの日々の「雑談」がなぜ重要か

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(4)子どもとの雑談の頻度を上げる

親は基本的に、子どもの勉強について、あれこれ口出しをしないほうが無難です。特に思春期の子どもたちは、余計な口出しを嫌い、親が言ったことと逆の方向に進んでしまうこともあります。しかし、雑談はしてください。

雑談とは、勉強、宿題など子どもが嫌うテーマ以外の話のことです。天気や食事や日常のささいな内容です。そのようなテーマであれば上下関係がなく話ができるため、子どもに対して上から目線の会話になりません。このような雑談をしていると、信頼関係が作られていきます。すると子どもの側から、学校のこと、宿題のこと、勉強のことについて相談してくることがあります。そのときに親身に話を聞いて具体的に勉強をどうするかを話していきます。求められていないのに、勉強の話を親から切り出すと悪化します。

(5)子どもの自己肯定感を高める言葉を使う

上記の(4)まででも十分ですが、子どもが自分に対して肯定的ではないことがあったら、子どもの自己肯定感を高める言葉を日常会話に入れてみてください。自己肯定感を高める方法はいくつもありますが、言葉で引き上げる簡単な方法があります。

具体的には、10の言葉があります。「いいね」「さすがだね」「すごいね」「なるほど」「知らなかった」「ありがとう」「助かった」「うれしい」「大丈夫」「〇〇ちゃんらしくないね」です。これらを雑談の中で使っていきます。

子どもの本来の力を伸ばすために

以上、5つお話ししてきましたが、最後にお伝えしておかなくてはいけないことがあります。高校受験はあくまでも子どもの人生過程においてなされるものであり、親がするわけではありません。親として1つでもレベルの高い高校に入ってほしいという気持ちはわかりますが、「トップ校を目指すように」という意識を親が強く持ちすぎると、子どもは本来の力を発揮できません。上記の5つのことを心がけていると、子どもは自然と今の自分の位置よりも伸ばしたいという気持ちが芽生えてきます。親による単刀直入な言葉によって伸びるのではありませんので、その点だけをご注意ください。

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石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育専門家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4500人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、カフェスタイル勉強会Mama Cafe(累計1万3千人のママさん参加)、執筆、講演を精力的に行う。教育学修士(東京大学)。著書に『子ども手帳』『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』『子どもを育てる7つの原則』など国内30冊、海外13冊。音声配信Voicyでは「子育てランキング1位」の人気パーソナリティを務めている。

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