「資格を取れない人」がやっている残念な勉強法 正しい努力を適切に繰り返すことの重要性

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実際、私が税理士試験のサポートを行っている受験生も、これまでの数年間は1度も試験範囲を終えることができず、受験までたどり着きませんでしたが、試験範囲を1周したあとは勉強が効率化して速度が上がっており、挫折しそうな気配はありません。

この観点から、絶対にやってはいけない勉強法は、「納得して理解するまで先に進まない」という勉強法です。

普通の人は、努力して記憶したことも、少し時間が経つと嘘のように忘れてしまいます。

高校時代に勉強した古文や数学の内容に継続して触れていなければ、ほとんど忘れてしまっている人も多いのではないでしょうか。

そのため、テキストを1周しただけでは内容を理解することはできません。

大学受験など、成功した過去の勉強体験を振り返っても、模試や教科書の読みこみを繰り返し、何度も同じ内容を学んでいたはずです。

それにもかかわらず、資格試験になると、一定割合の人が、テキストを最初から読み始め、納得するまで理解してはじめて、次の論点に進むスタイルで勉強しようとします。

難関資格試験は範囲がとても広く、覚えるべきことも相当な量になります。

普通の人は1つひとつの内容を細かく覚えることは無理なので、ある程度理解したらどんどん次に進み、何度も同じ論点に触れることを重視すべきです。

人によっては、勉強期間中に1周だけ試験範囲を学び、本試験に臨む人もいるようですが、その方法では合格する可能性は低いでしょう。

それは極めて単純な理由で、1回で難しい内容を覚えられる人はいないからです。

勉強の開始を遅らせる

もう1つ、やってはいけない勉強法として挙げられるのは、「何種類もの勉強法やテキストを参照し、勉強を開始するのが遅くなる方法」です。

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