親と親戚を敵に回してでも大学に進学せよ 継母の「イジメ」に負けてはいけない

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ですが、あなたは大学進学の希望を持っています。私の知人で家庭の事情で大学に行けず、一生コンプレックスを抱き続け、自分の不幸を高卒のせいにして、家族を恨み続けている人がいるのですが、失礼ながらその人と状況が重なりました。あなたの場合、進学をあきらめて、これからの長い期間を恨みとマイナス思考で生きるよりは、親と大ゲンカか土下座してでも学資を分捕る(借りる)覚悟をするか、働きながら学ぶ方法を考えるべきです。

豊臣秀吉の無理難題でイジメ抜かれた徳川家康の強みのひとつは、秀吉はこれから老いる一方だが、それに反比例して、あらゆる面で熟達する年齢に達していくということでした。あなたの継母が秀吉なら、あなたは家康です。今は親戚中を敵に回してでも、大学進学の志を遂げてください。

家族の不仲も永遠には続かない~ダンプ松本に学ぶ教訓

友人の家庭がうらやましく、ご自分がみじめになり、生きる希望を失くすほど家族の心がバラバラだそうですね。かの有名なダンプ松本さんは、飲む・打つ・女性を外で囲う父親を、ずっと「死んじゃえばいいのに」と思っていたそうですよ。女子プロレスラーになったのも、「強くなれば父親をぶっ殺せると思ったからだ」と、本心ではなくともそれほど憎んだことを告白しておられます。

父親が謝罪するまでに40年かかったそうですが、そう簡単には許せないと今も言われるほど、彼女の怨念は深かったようです。彼女の活躍からは、想像もできない親子の葛藤ですが、それでも家庭の境遇に負けることなく大変な努力をしてこられました。

昔は「金持ちけんかせず」と言われましたのに、以前から高学歴で高額所得者の家庭でも、凄まじい殺人事件に発展するほどの深刻な問題を抱えているニュースには、枚挙に暇がありません。どこの家族でも、揉めごとはあると思うほうが自然です。特別あなただけが、生きる希望を失くすほど絶望的な家庭に生まれたとは考えないほうがいいです。表面に出ないだけで、もっとひどい家庭で、耐えて頑張っている人はいっぱいいますよ。

時の流れの中のちょっとしたきっかけで、家族を和解に向かわせたり、力関係が逆転して仲が好転する家族もいっぱいあります。現在の家庭不和に負けて、長期的な人生の選択肢を縮めてはなりません。忘れないで!あなたは今日から、「ダンプ川上」ないし、「川上家康」なのです。

ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

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立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

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