東大生厳選「GW前に読みたい」読解力高める3冊 ちゃんと読んでも理解できない悩みを解決する

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「近代=すべてが科学で説明されるようになった時代のこと」だと知っている人であれば、「ああ、妖怪というものは科学で説明できないものだからなぁ」とか、「妖怪というものは近代に入ってから実在を否定されるようになった、という話なのかな」と推測することができると思います。

そのキーワードを知っているか・知っていないか、というたったそれだけのことで、文章への理解度が変わってしまうことがあるのです。

「この言葉の意味がわかっていないと、本当に著者が言いたいこと、考えていることはわからない」というのは、よくある話だと思います。

例えば、世界の国の話や世界史の本を読んでいても「資本主義と社会主義はどう違うのか」がわかっていない状態だと、わけがわからなくなり、理解が追いつかなくなってしまうことでしょう。キーワードが理解できていない状態だと、本に対する理解度が半減してしまうのです。

だからこそ、「キーワード」を噛み砕いて説明してくれる「キーワード読解」はとても意味のある一冊なのです。

この本では、本を読むうえで重要になる、さまざまなキーワードを噛み砕いて説明してくれています。

経済や哲学・近代など、その分野の本を読むうえで絶対に知っておいたほうがいい前提知識としてのキーワードをきちんと教えてくれるのです。本を読みながら「これってどういうことだろう?」と思ったときに、この本を使ってその言葉を調べるような、辞書として活用するというのも有効な使い方です。みなさんぜひ参考にしてみてください。

国語の授業で学んだ意味を教えてくれる

2 14歳からの読解力教室

『14歳からの読解力教室』(笠間書院)書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

2冊目は、『14歳からの読解力教室』です。

この本は、読解力を身に付けるためのお手本のような一冊です。そもそも私たちがどのように文章を理解しているのか、それはAIの理解の方法とどう違うのか、といった部分からしっかりと、「読解」というものを教えてくれます。かなり基本的なレベルから、私たちはどのように文章を読んで、理解して、覚えているのか、ということを、対話形式の読みやすい形で提示されています。

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