「満開の桜の中で、朱塗りの五重の塔の向こうに富士山がその雄姿をみせる」
このようなアングルは、いかにも外国人好みです。
外国人には「富士山」「五重の塔」「桜」は垂涎のアイコン
日本人の視点で見ると、この五重の塔は京都や奈良にあるような歴史のある塔ではなく、朱色も鮮やかすぎて、やや軽い印象も受けます。「なんだか物足りない」と思う人も少なくないと思います。
しかし、外国人観光客にとっては「富士山」「五重の塔」そして「桜」はまさに「垂涎のアイコン」です。
多くの外国人観光客がSNSで画像や動画をアップすることで、さらにインバウンドを呼び、いまでは富士山観光には欠かせないスポットになっています。
このように、SNSはこれからのインバウンドには重要な戦略ですが、「SNS戦略」を立てるときには「基本になる2つのポイント」があります。
「富士山」「五重の塔」「桜」というようなコンテンツは、地元の人にとっては以前から「当たり前のもの」だったはずです。
あるいは長野県の渋温泉の「猿が入浴する温泉」のように、各地では当然の自然現象もあります。
「温泉に入る猿」は、アメリカの写真雑誌『ライフ』で有名になったそうですが、そもそも北米やヨーロッパには猿がいないので、
まさに「よそ者視点」の好例といえます。
こういう「地元ならではの景色や風景や文化」は、地元民には当たり前すぎて、そこを海外に向けてPRしようという発想には、なかなかつながりにくいものです。
「当たり前のもの」を「魅力あるもの」に変えるには、「よそ者の視点」が必要です。
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