前澤氏も猛抗議「SNS上の悪質詐欺広告」の超深刻 荒れにくいSNSはどこへ?Facebook上などに大氾濫

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被害者である前澤氏個人に対応を任せているだけでは不十分だし、不適切でもある。イーロン・マスク氏がTwitterを買収した際に、大手の広告主が行ったように、不適切な対応を取るメディアに対しては、企業が広告出稿を停止するといった対応を取ってもよいと思う。広告業界から改善を要求していくことも重要だ。

行政に関しては、金融庁が詐欺広告への注意喚起の呼びかけをSNS上で行っているが、さらなる強化が求められる。また、詐欺広告は金融関連に限らないため、監督官庁の枠を超えたより広範な対応策が求められる。

Meta社に限らず、違法広告に対して十分な対策が講じられることなく、放置されている状況を考えると、行政が動くこと、法規制を強化するといったことも大事であると思う。

詐欺広告の問題は、個別に対処する問題であるだけでなく、インターネット広告をどう健全化していくのか、さらにはインターネットという最も大きな影響力を持つに至ったメディアが、今後どのようにして健全な発展を実現していくかという問題でもある。

西山 守 マーケティングコンサルタント、桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授

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にしやま まもる / Mamoru Nishiyama

1971年、鳥取県生まれ。大手広告会社に19年勤務。その後、マーケティングコンサルタントとして独立。2021年4月より桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授に就任。「東洋経済オンラインアワード2023」ニューウェーブ賞受賞。テレビ出演、メディア取材多数。著書に単著『話題を生み出す「しくみ」のつくり方』(宣伝会議)、共著『炎上に負けないクチコミ活用マーケティング』(彩流社)などがある。

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