スキルが高く愛想が良くても「低評価」のなぜ とめどない仕事の数々をいかに整理できるか

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この店では、いつ作業が終わるのかがわかりません。当然「ウチのクルマはどうなっているの?」とお客さんはいら立っているし、簡単な修理なのに時間がかかるという悪評も避けられません。

時々、頼まれていた修理が全部終わらない車を「修理済み」として、お客さんに返してしまうこともあって、クレームへのお詫びもしょっちゅうです。

「いつでも持ってきて!」は顧客にとってうれしいサービスですが、長い間、車が使えないのならよいサービスとは言えません。お客さんが自分の車を取り返しに来ないのは「行ってもムダだ」とあきらめているからです。

もちろん、ジョーもこんな状況を何とかしたいとは思っていますが、現実は変えられません。それでも腕はいいし、修理代は手頃なので、そこそこ繁盛しています。

これは、自動車の整備士に限った話ではありません。あなたの周囲に同じような仕事ぶりの人はたくさんいるはずです。

管理能力があれば評価が高まる

■ タイプ2 スキルは普通で、仕事の整理ができる人

ジョーと同じ町にはミックという自動車整備士がいます。整備士としての腕はジョーより落ちますが、管理能力は抜群です。

修理の予約状況を確実に把握していて、いつでも修理日の指定が可能です。だいたいの修理日数も教えてくれるし、工場の修理能力を把握しているので、簡単なものは即日仕上げもできます。

さらに、ミックはクルマごとに修理項目のチェック・リストを作っています。作業モレはなく、着実な仕事ぶり。

取りかかってみたら、予想以上の難しい修理になってしまった場合は、できるところまでやって一度お客さんに連絡し、別の日の再予約を依頼しています。

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