「箕輪厚介の元付き人」が営むラーメン店の実態 倒産危機にダルも来店!憎めない人柄で人気店に

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卓上に「王道家」の無限にんにくと、刻みしょうがが置いてあることも驚きだ。家系ラーメンのインスパイア店でこんなお店が今まであっただろうか。

「箕輪家ラーメンは、ダシが強めで旨味を逃さない豚骨の炊き方を目指しています。鶏ガラ、背ガラ、ゲンコツの3種類と、『まるじろう』で使うチャーシュー類の肉ダシのスープ。そして純粋な鶏油の3層になっています」(丸山さん)

(写真:筆者撮影)

そして、今年の2月には「まるじろう」が誕生。新たな「箕輪家」の魅力が生まれた。5月には西荻窪に新店オープンする予定だ。

「毎週水曜日に出している限定の“鶏家系”をスピンオフし、中野本店とは別の味で新店をオープンしようと思っています。まだまだやりたいことがたくさんあります。常識にとらわれずにお客さんに喜んでいただける美味しいラーメンをこれからも作っていきたいと思っています」(丸山さん)

丸山さんが生み出す「ワクワク感」の正体

丸山さんが箕輪さんに初めて会ったときに感じたワクワク感が「箕輪家」から生まれている。

「箕輪さんが僕を気にかけてくれているのは、『死ぬこと以外かすり傷』を体現しているのが僕だからかなと思います。カバン持ち時代には寝る時間以外のほとんどの時間を箕輪さんとともに過ごして、本当に空気のように一緒に過ごさせてもらって、気持ちを認めてもらいました。

箕輪さんに昔、『まるちゃんはいい意味でバカで素直なのが一番』だと言われました」(丸山さん)

(写真:筆者撮影)
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がむしゃらを絵に描いたような丸山さん。不器用ながらも、そのまっすぐさで皆に助けられながらここまで走ってきた。

これからもどういう展開になるか全く予想できないが、常に新しい一杯、そして楽しさを提供してくれるに違いない。

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井手隊長 ラーメンライター/ミュージシャン

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いでたいちょう / Idetaicho

全国47都道府県のラーメンを食べ歩くラーメンライター。「東洋経済オンライン」「マイナビニュース」「AERAdot.」等の連載のほか、コンテスト審査員、番組・イベントMCなどで活躍中。近年はラーメンの「1000円の壁」問題や「町中華の衰退事情」、「個人店の事業承継」など、ラーメン業界をめぐる現状を精力的に取材。テレビ・ネット番組への出演は「羽鳥慎一モーニングショー」「ABEMA的ニュースショー」「熱狂マニアさん!」「5時に夢中!」など多数。その他、ミュージシャンとして、サザンオールスターズのトリビュートバンド「井手隊長バンド」や、昭和歌謡・オールディーズユニット「フカイデカフェ」でも活動。著書に「できる人だけが知っている 『ここだけの話』を聞く技術」(秀和システム)がある。

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