ここであらためて、ケンタッキーの紹介です。
創業者はカーネル・サンダースとして知られていますが、実は本名ではありません。本名は「ハーランド・デーヴィッド・サンダース」で、「カーネル」はのちにアメリカ・ケンタッキー州から与えられた称号です。
カーネル・サンダースはもともとガソリンスタンドのオーナーを務めており、1930年に倉庫を改造してカフェを開くと、たちまち繁盛してレストランに。日々レシピの研究を続け、試行錯誤を重ね、1940年に現在の調理法を編み出しました。
日本に初上陸したのは、1970年のこと。大阪万博でテスト出店すると大反響を呼び、同年に1号店をオープンします。2月13日に発表した2024年3月期第3四半期決算短信によれば、現在1229店舗を展開しています。
「当社は『おいしさ、しあわせ創造』を企業理念に掲げ、安心安全な素材を、手づくり調理にこだわることで、出来たてのおいしさと、最高のホスピタリティを提供し続けてきました。老若男女問わずファンがいるため、商品開発では基本的に誰もがおいしいと思っていただけるような味付けを心掛けています」(関口さん)
「天ぷら」から着想 専用の調理器具も
カーネルクリスピーが登場したのは、1998年のことでした。
もともと、1996年に前身となる“骨あり”の商品「爆〈バオ〉」を期間限定商品として展開していましたが、和風の味付けが好評を呼び、より食べやすい骨のない現在の形へと改良して、発売したそうです。
現在は夕方やディナータイムの「単品買い」や「ついで買い」が多く、メニュー全体のうち、1割程度のシェアを占めているとのこと。
「衣が特徴的で、見た目を評価いただくことが多くあります」と関口さん。衣がとがったような独特の見た目は、天ぷらから着想しているそうです。
店舗では、天ぷらさながらにカーネルクリスピー専用の粉に水を混ぜた「バッター液」を肉に付け、1本ずつフライヤーに入れて調理しています。衣の形は、カーネルクリスピー専用の調理器具を使って揚げることで、成形しているそうです。
衣には並々ならぬ情熱を注ぎこんでおり、1998年の登場以来7回もの改良を重ねているそう。直近では2022年に、より軽い食感を目指してリニューアルしました。
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