キャンピングカー用品が地震などの災害現場へ 簡易トイレやポップアップルーフの活用に期待

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スカイデッキは、さまざまなタイプのポップアップルーフ装着車を手がけてきた同事業部が開発した。主な特徴は、カバー部などにメタル製を採用したことだ。従来、ポップアップルーフの素材には、同社製に限らず、多くのメーカーがFRP製を採用している。一方、メタル素材のスカイデッキは、重量がFRP製と比べ約50%軽くできるという。

スカイデッキのイメージ図
スカイデッキのイメージ図(写真:ホワイトハウス)

また、FRP製はハンドメイドも多いが、メタル製ならプレス成形により大量生産が可能。納期を大幅に短縮できるほか、ミリ単位の高精度な加工もできることで、抜群のフィッティングも実現する。

開閉などはスマートフォンやタブレットから操作可能
開閉などはスマートフォンやタブレットから操作可能(筆者撮影)

ほかにもスカイデッキには、ボタンで操作できる電動開閉システムも装備。また、スマートフォンやタブレットを使い、車外から操作することも可能。従来のポップアップルーフにはあまり採用例のない、高い利便性も注目だ。なお、製品は、車種別対応となるが、対応車種と同じモデルであれば、コンプリートカーだけでなく、普通のクルマに後付けすることも可能なのだという。

アウトドア以外に災害も想定して開発

同事業部の担当者は、スカイデッキを開発した背景に、近年、「キャンプなどのレジャーだけでなく、被災時の避難方法としても車中泊が注目されている」ことを挙げる。そうした傾向からポップアップルーフ装着車も、キャンピングカー用の装備としてのみならず、災害時に役立つ装備としても人気が高まっているのだという。

こうした傾向は、例えば、能登半島地震の直後も、自家用車を一時避難所として活用した被災者がいたことでもわかる。大人数が集まる避難所よりも、クルマの中での一時避難を選んだ人も多かったようだ。しかも、これは、今回の震災時だけに限らない。近年増えている線状降水帯などによる水害や崖崩れといった災害時にも、そうした車中泊派の避難者も増えていることをよく耳にする。

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