5800万で落札!超高級「G-SHOCK」のどこが凄い? ラグジュアリーな次世代G-SHOCKはもうすぐそこ
第二に、モジュール(ムーブメント)もこれまでのアナログG-SHOCKとは別モノに。クォーツ式ですが歯車輪列を持ち、装飾加工された地板には人工ルビーを使った軸受けが全部で55個もセットされています。また、時計の機能を司るLSI(大規模集積回路)も完全新設計で、駆動エネルギーを生み出すソーラーセルも発電効率の高いガリウムを採用しました。まさに、外装も中身も、ケタ違いに進化したモデルなのです。
その魅力に、世界の時計コレクターも熱狂!
ここまで読んでもらえば、なぜカシオの開発陣がG-D001を「次世代G-SHOCK」と呼ぶのか、わかってもらえたことでしょう。
そして、この世界でたった1本の“ラグジュアリーな次世代G-SHOCK”の価値をアピールするために、カシオは特別なステージを選びました。それが、世界中の時計コレクターと時計関係者らが注目する名門オークションハウス「フィリップス」による時計オークションのひとつ「The New York Watch Auction: NINE」へのチャリティー出品でした。
基本的にこのオークションに出品されるのは、スイスの名門時計ブランドのアンティークモデルばかり。そして、オークションを主催するフィリップスが開催にあたって付けた予想落札価格は7万ドルから14万ドルでした。ところが、G-D001の最終落札価格はなんと40万50ドル! 落札時の為替レートで換算すると約5840万円となったのです。
つまり、カシオ流ラグジュアリーを体現した次世代G-SHOCKは、コアな時計コレクターにもその存在と価値を認められたのです。
しかし、G-D001の製造は1本のみ。そして、現時点でカシオはこのモデルに続く製品版には言及していません。ですが、G-D001に使われた技術はすでに完成の域に達していると考えていいでしょう。
つまり、近い将来「ラグジュアリーな次世代G-SHOCK」を手にできる日が必ずやってきます。これはあくまで筆者の予想ですが、価格は数百万円以上。恐らく、現在の最高級ラインであるMR-Gを大きく超えるものになるでしょう。
「タフ・ウォッチ」から「タフ・ラグジュアリー・ウォッチ」へと大進化を遂げつつあるG-SHOCK。今後の動向に期待です!
※掲載商品はすべて税込み価格です
カシオ計算機 お客様相談室 0120-088925
(取材・文/渋谷康人)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら