銀座の旗艦店にみる「グランドセイコー」の現在地 スイスブランドの高級時計店と同じ区画に出店
銀座のシンボルといえば、街に正時を告げる「セイコーハウス銀座」の時計塔。服部時計店(現:セイコーグループ)が初代時計塔を建設したのは1894年のこと。現在の時計塔は1932年に建てられたもので、中には高級専門店の和光本店が入る。
日本人にとってはなじみ深い時計のセイコーが、創業の地・銀座で新たな動きを見せている。
高級ブランド店が居並ぶ銀座の並木通り。中でも多いのが、スイスブランドの高級時計の路面店だ。俗に「雲上」と呼ばれる超高級ブランド時計を扱う店もある。
その並木通りに今年6月、セイコーの最高級機械式腕時計「グランドセイコー」のフラッグシップ(旗艦)ブティックが出店した。場所はロレックスやIWC、パネライなどのブティックと同じ区画にある。
大谷翔平選手も着用したモデル
入店すると、正面のショーケースには、75万~150万円ほどの価格帯の人気モデルが並ぶ。有名なのは、穂高連峰の風に吹かれた雪面を表現したダイヤル(文字盤)のモデルと、白樺林を表現したダイヤルのモデルだ。
メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手が2021年にアメリカン・リーグのMVPに選出された際、セイコーが大谷選手にお祝いとしてプレゼントしたのが後者のモデル。大谷選手がラーズ・ヌートバー選手に贈った時計としても話題になった。
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