融合は社会価値に結び付く--旭化成社長・藤原健嗣

融合は社会価値に結び付く--旭化成社長・藤原健嗣

旭化成は数多くのビジネスを手掛けるが、すべてにおいて世界を席巻することは難しい。だが、量的に伸びなくても高度化できる事業はある。新たに立ち上げた「これからプロジェクト」は、高度化事業に向けた手段。「環境・エネルギー」など3テーマに沿って、外部のノウハウも採り入れ、さまざまな商材を融合してシステム型の事業を作り上げるつもりだ。

これはエネルギーや高齢化などの問題に対する、社会価値の創出ともいえる。逆に個別の商材を販売するだけでは社会価値には結び付かないし、ビジネスも大きくできなくなっている。

時間軸の変化も重要なポイント。太陽光発電がいま脚光を浴びているのは、言うまでもなくエネルギー価格が高騰したからだ。原発の問題もある。したがって、短期間でイノベーション(革新)を起こさなければならない。材料メーカー、デバイスメーカーがそれぞれじっくり開発するといった、悠長なことは言っていられない。

多角化とは、主軸となる技術やノウハウは大事にしながら、関連するところへ出ていくこと。衰えた事業をやめ、伸びるところに転換していく。旭化成は本来それをやってきたつもりだが、これからはもう少し加速していきたい。

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(週刊東洋経済2011年7月16日号 撮影:今井康一)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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