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日本株は誰がなんと言おうと、やっぱり暴落する コロナ後の「バブルのおかわり」は3回で終了だ

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  • 小幡 績 慶応義塾大学大学院教授
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実際、サンデーサイレンス、その仔ディープインパクト(いずれも死去)という傑出した種牡馬との交配が大成功し、今や世界中のホースマンの間で、世界一の馬は日本にいることがコンセンサスになった。

一方、欧州は一流牝馬の流出が続き、ガリレオ、フランケルという神馬が2代続いたが、その影響力もフランケルの場合はとくに、欧州に限定され、世界における競争馬の生産マーケットではじわじわとした衰退の兆しが見られている。

逆に、日本生産馬は世界中で大人気を誇っており、種牡馬も世界中に輸出されている。香港やオーストラリアでの海外競争に日本のホースマンたちが積極的な理由の1つが、チャイニーズマーケット(馬主)、オセアニアマーケット(馬主、生産者)に対するマーケティングの一環ということである。彼らが走らせたいターフでの競争能力を直接示すことで、日本の良血馬が現地適性も高いということになり、さらに高く売れる。日本競馬界はまさに好循環を謳歌してきたのである。

競馬界を本質的にリードするのは何なのか

ここでカギとなる問題は、競馬界を本質的にリードするのは、レースなのか、レースに伴う馬券の売り上げなのか、それとも高いレベルの生産、それに伴うオークションセールでの売り上げなのか、ということである。

要は「興業が重要か、それの根本にある生産が重要なのか」という話だが、それと同時に、売れることが重要なのか、それとも売れることの根底にある本質的なスポーツとしての競争のレベルの高さ、生産馬の質の高さにあるのか、ということである。

株式市場でいえば、IR(インベスター・リレーションズ)などによる投資家への見せ方が重要なのか、本質的なファンダメンタルズ、企業の収益力、持続力が重要なのか、ということである。「株価のパフォーマンスか、ファンダメンタルズ(しかも金融ではなく産業としての)なのか」ということである。

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