賞金額は1年で3億「双子の女子プロ」が人気の理由 支援する企業は10社超、今年はANAが新規で契約

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昨年の女子ツアー(JLPGA=日本女子プロゴルフ協会=ツアー)における年間獲得賞金は、明愛が1億6944万9079円で2位、千怜が1億1971万3289で5位。プロ入り3年目でこの成績は抜群で、姉妹揃ってベスト10に入っているのは奇跡的である。

プロゴルファーは狭き門だ。女子プロになるためには、JLPGAのプロテストに合格しなければならない。毎年500~600人が受験するが、合格するのは20人である。

岩井姉妹は2021年に受験している。プロテストは1次予選、2次予選、最終プロテストにわかれるが、妹の千怜は1次予選から、姉の明愛は、2020年の日本女子オープンのローアマ(アマチュアのなかで最上位)の資格で、最終プロテストから参加した。最終的に明愛は3位、千怜は9位タイ。2人とも一発でプロテストに合格した。

アマチュア時代に華々しい成績を上げていても、プロテストに受からなければプロとしてツアーに出られない。何回も受験に失敗し、プロをあきらめる人も多く、プロになったとしても、1勝もできずにプロ生活を終える人も多くいる、そんななかで、岩井姉妹は特筆すべき存在である。

双子姉妹をサポートする企業の面々

実際、そんな姉妹の活躍に注目し、サポートする企業が相次ぐ。

2024年2月現在、姉妹の所属は本田技研工業。ゴルフ用品はヨネックス、ボールは住友ゴム工業、ウェアはTSI、サングラスは山本光学、シューズは明愛はナイキジャパン、千怜はニューバランスジャパン。

スポンサーは小泉、ドール、ベルシステム24ホールディングスなど。1月には全日本空輸(ANA)がスポンサー契約締結した。

スポンサー契約金額に関しては守秘義務があり、一切公開されていないので、あくまでも筆者の推定になってしまうが、1社1000万~5000万円ぐらいだと思われる。

姉妹の場合、ほとんどのスポンサーがプロ入り前、あるいはツアー優勝前だった。今後新たなスポンサー企業や契約更新の時は、契約条件が上がることが予想される。

姉妹を支援する、いくつかのスポンサー企業に話を聞いてみた。

ヨネックスは、姉妹がゴルフを本格的に始めたときから、ゴルフクラブなどの用品をサポート。プロ入りした2021年からは用品用具契約をし、クラブ、キャップ、キャディーバッグ、傘を現在使用している。

担当者によると、姉妹は小学校2年生のとき、父親の雄士氏に連れられて埼玉県入間市にあるゴルフ練習場に行ったのが、ゴルフに触れた始まりとのことである。

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