ハリセンにおでん芸…令和のテレビから消えた物 ドラマ『不適切にもほどがある!』を契機に考える

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ケガをする可能性があることや、いじめに見えるようなことは、もう極力やらないという時代になっています。僕らの若いころは、クレーン車を使って芸人さんを飛ばして海に落とす“人間大砲”や、生肉を持った芸人さんをぶら下げて大きな鍋でしゃぶしゃぶをさせて肉を食べる“人間しゃぶしゃぶ”などをやっていましたが、そういった演出は、もう完全にできなくなっています。いかにクレームがこない番組作りをするかが大切になっています

古い笑いと新しい笑いの違い

ジャンケンで勝った人が自腹で商品を購入するという、マッコイ氏が生み出した人気企画『男気ジャンケン』も、当初は否定されたという。

企画を出したときには“負けた人が全額支払う”という設定でしたが“いじめに見える”と指摘を受けたため“勝った人が全額払う”としたらOKが出た。ただ、今は“お金を支払わせる”ということ自体がダメになっているのではないでしょうか。最近はクイズ番組やグルメ番組ばかりで、お笑いだけで勝負しようという番組は古いと言われてしまうようになりました」(マッコイ斉藤氏、以下同)

かつてはゴールデンタイムで放送された『8時だョ! 全員集合』(TBS系)や『欽ちゃんのどこまでやるの!』(テレビ朝日系)といったお笑い番組は、少なくなった。

今は芸人さんにお笑いで勝負をさせようって意気込みがテレビから消えてしまった。よく“表現する笑いが古いから”と言われることもありますが、僕は笑いに古いも新しいもないと思うんです。だって、みんな小さいころはそれを見て笑っていたはず。古い笑いと新しい笑いの違いは、何なのでしょう」

『8時だョ! 全員集合』
平均視聴率27.3%、最高視聴率50.5%のお化け番組。『8時だョ! 全員集合』(写真:週刊女性PRIME編集部)
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事