いかがでしょうか?
緊張している受験生にとって、プレッシャーを与えることは悪手です。ですから先ほどの「俺がボーナスをもらえるからお前は頑張れ」というのはよくない言葉だと言えます。
でも、「学校と俺のために頑張ってほしい」という本音は、相手を大人だと認めている言葉だと思います。
「自分のためだけに頑張ってくれ!俺たちのことは考えなくてよいから!」というのは、子供に対して配慮した態度だと思いますが、「子供扱い」した言葉だと思います。本気でぶつかっているというよりは、オブラートに包んで相手に接しています。
相手を子供扱いしない、先生の本音
それに対して、先ほどの「先生の本音」は、相手のことを大人だと思っているコミュニケーションです。
また、「自分のためだけに頑張れ」と伝えるとして、それは嘘になってしまう可能性だってありますよね。本当は学校や先生のボーナスがかかっているにもかかわらず「俺はお前のためだけに助けているんだ」というのは、嘘を含んでいます。
そして、子供は意外と大人の嘘に敏感です。その嘘をわかったうえで接していることもあります。そんな中で、嘘をつかずに真っ直ぐ本音を伝えた先生の言葉が、その受験生には刺さったのではないでしょうか。
この時期、受験生との接し方を悩む人は多いと思います。でも、どんな結果になったにせよ、受験は受験生のことを大人にしてくれるキッカケです。ですから、相手を大人だと思ってあえてコミュニケーションを取るのもアリかもしれませんね。
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