「11浪で早稲田合格」今も彼が抱く"浪人への後悔" 大学卒業後は40代でIT企業勤務にも挑戦した

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進学した早稲田大学では、大勢の浪人経験者とも仲良くなれた東さん。「浪人している人は人間として味があって、何かしら感銘を受けることが多かった」と語るように楽しい大学生活を送れたそうです。

40代でIT企業勤務にも挑戦

3年生のときに脳出血を起こしたために就職活動ができず、卒業してからも浪人時代から続けていた派遣の仕事をしていたそうですが、40代になってからIT企業勤務にも挑戦。現在は転職し、テクニカルサポートの仕事をしていると語る東さん。

大学を卒業してからも新しく挑戦を続けている東さん。40代後半を迎えた彼は今、青春時代の多くを占めた浪人の日々を振り返ります。

浪人は人生のリアルだと思います。それなりにいい大学に行けば、人生が成功できるかもしれないという状況に置かれていても、自分は1年すら勉強し続けることができませんでした。『現役で頑張れない人間が、浪人で頑張れるわけがない』と現役生に言われたことがありますが、自分すらもそう思っている部分があります。

でも、自分が新聞配達をしながら浪人をしていた時期、きつい仕事と両立して、2浪で志望校に受かった子も周囲にいました。そういう人にとっては、苦労が実る浪人はプラスだったわけです。

僕が今、人生に大成功していると『浪人をしてよかった』と胸を張って言えますが、結果が出ていないのでそうは言えません。そういう点では、浪人を経験してよかったと思えるかどうかは、自分が置かれた環境でどれだけ頑張れるかだと思います

10年以上に及ぶ浪人で自分の弱さを知り、挫折を味わった東さん。「恵まれていることを知るべき」と言われていた精神的に幼かった彼は、長い浪人生活を通して、俯瞰で物事を見る大人の考え方を手に入れたのだと思いました。

東さんの浪人生活の教訓:やってよかったと思えるかどうかは、置かれた環境でどれだけ頑張れたかによる。
濱井 正吾 教育系ライター

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はまい しょうご / Shogo Hamai

兵庫県出身、1990年11月11日生まれ。「9浪はまい」のニックネームでTwitterやYoutube、テレビ出演などを行っている。大阪産業大学経済学部経済学科に入学後、龍谷大学経済学部現代経済学科に編入学し、卒業。 高校時代にいじめを受けたことから、いじめっ子を社会的に偉くなって見返したいと思い、在学中から仮面浪人として受験勉強を4年間続ける。大学卒業後、証券会社に契約社員として就職したが10日で自主退職、同月中に配置薬会社に再就職。昼は会社、夜は予備校という生活に。同社退職後は受験勉強に専念し、9浪で早稲田大学に一般受験で合格し、2018年に教育学部国語国文学科入学、2022年卒業。現在はカルペ・ディエム所属。

Facebook: https://www.facebook.com/shogo.hamai/
 

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