30代にはエモい「ナルミヤ」Z世代にも刺さるワケ エンジェルブルー等、なつかしのブランドの今

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2000年初期のジュニアブランドの人気の背景には、ジュニア雑誌が盛んだったのも理由の1つにある。

当時は、シーズンごとに人気モデルが着こなすことで購買意欲をかきたてる雑誌は、重要な情報ソースだった。現在ではスマホを持っている小学生も多くなり、流行の情報ソースや商品作りにも変化が起こっている。

「TikTokやXなど、ファッションの情報もかなり早くなってきているので、大人っぽい格好をしたいっていう子たちがやっぱり増えてきている現状がありますね」(上野氏)

カプセルトイが人気の起爆剤に

復刻したエンジェルブルーのナカムラくんなどのナルミヤキャラクターズは、お菓子やサンスター文具とのコラボレーションなどアパレルブランドとのコラボレーションの枠を飛び出し、各キャラクターが活躍中だ。

ナルミヤ エンジェルブルー メゾピアノ ポンポネット
ナルミヤキャラクターズの前髪クリップ(写真:ナルミヤ・インターナショナル提供)

その現状と反響について、エンジェルブルーとデイジーラヴァーズのライセンスビジネスを手がけているパーソンズデザインスタジオの板垣亜美氏にも話を聞いた。

「エンジェルブルーのインスタグラムを開設後、リットーミュージックさんとの復刻コラボやPRをさせていただき、この企画で著名人や芸能人の方に紹介いただく機会に恵まれたことで多くの反響があり、ライセンス許諾に関する問い合わせ件数が増えて、商品化が拡大していきました」

板垣氏は特にカプセルトイの人気が大きく拡大したことが、ミレニアル世代だけでなく、Z世代の人気にアクセルを踏んだように感じているという。

今では、企業の広告ツールとしても定番になったカプセルトイだが、ナルミヤ・インターナショナルも例外ではないようだ。

今年も引き続き人気は継続中だが、復刻というだけあって、やはり期間限定なのだろうか。

「今回の反響がとても大きかったので、継続してこれからもキャラクターのグッズは展開していきたいと思っております。ナルミヤキャラクターズのグッズ展開は今年も引き続き予定しています」(佐野氏)

ミレニアル世代のみならず、Z世代も虜にしている、エンジェルブルーをはじめとするナルミヤキャラクターズ。今年の展開も期待は高まる一方だ。

Tajimax ライター・コレクター

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たじまっくす

東京都出身。2018年からSNSを中心に90年代〜00年代の平成ガールズカルチャーを紹介している。『オリコンニュース』『現代ビジネス』『ビジネスジャーナル』などで平成ガールズカルチャー関連のインタビュー取材ほか、「アーバンライフメトロ」などのウェブサイト、「クイック・ジャパン」に寄稿。90年代〜00年代の平成ガールズカルチャーのコレクターでもあり、古雑誌をメインに膨大なアイテムを所有している。

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