30代にはエモい「ナルミヤ」Z世代にも刺さるワケ エンジェルブルー等、なつかしのブランドの今
当時女子高生だったミレニアル世代だけではなく、Y2Kブームで平成に興味をもったZ世代からも関心を寄せられている。
「コメント欄には、『懐かしい』とか『グッズがほしい』、といった感想が多いです。『お姉ちゃんが使っていて、見覚えがあります』といったコメントもありました。また、『今見ても可愛い』といった、コメントを寄せてくださったり。多くの反響をいただいているのでとても嬉しいです」(ポンポネットジュニアデザイナー・佐野あゆみ氏)
さらにエンジェルブルーの35周年記念で開設された特設サイトも、Z世代に訴求力の高い作りで話題になっている。
「特設サイトのイメージ自体も、当時の雰囲気を大切に作ったのですが、トレンドのY2Kの雰囲気が表現できたこともあって、若い世代の方にも響いたのではと思っています」(佐野氏)
こうしたプロモーション活動も実を結び、エンジェルブルーのナカムラくんや、メゾピアノのベリエちゃんだけでなく、デイジーラヴァーズのルッキーや、ポンポネットのミントくんといったキャラクターグッズも、販売とともに売り切れになっているそうだ。
令和では「大人っぽい」デザインがはやる
エンジェルブルーは1989年に発表され、それまで「空白の市場」とまで言われていたジュニア世代のみをマーケットにしたことが成功し、平成では多くの小学生の憧れのブランドになった。
現在ナルミヤ・インターナショナルでは、先に述べたように「メゾピアノ ジュニア」や「ポンポネット ジュニア」などのブランドを展開している。
2000年初めと比べて、ジュニアブランドのトレンドや、アイテムにも変化はあったのだろうか。
「当時の特徴的なポップで派手なデザインからは、結構大人っぽいデザインに変化しています。実際に子供たちからも、そのようなデザインの洋服が好まれている傾向にあります。アイテムも10代のトレンドだけでなく、もう少し上の20代のトレンド要素も少しずつ取り入れ、おしゃれで大人っぽいようなイメージに変化していることが挙げられます」(ポンポネットジュニア責任者 上野圭司氏)
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