トヨタが人事評価で「人望」を重視するワケ 今こそ見直したい、30代からの必須スキル
仕事をしていて、自分が思い描くイメージ通りにすいすい進むケースはそう多くないものです。ゴールが壮大であればあるほど、反対されるケースも多いことでしょう。第三者からの反発が予想される場合、抵抗しそうな人に注目し、必要に応じて彼らに責任や権限を与えることが有効です。
抵抗する人には、必ず理由がある
抵抗という行為は、人を消耗させます。従って、そのようなある種、面倒な行為を行う人には、必ず何らかの理由があるのです。それは、ベテランであれば過去に培ったスキルや成功体験への思い入れであり、家庭で親に反抗する子供であれば親に認めてほしいという想いだったりします。つまり抵抗をなくすには、その原因を取り除く必要がります。
ある自治体のお客様に対して、当社が職場のカイゼンを進めようとした時のこと。その職場の若手職員は前向きでしたが、退職間際の課長たちから大きな抵抗にあうことが予想されました。
お客様のトップ層からはその課長たちを外した活動にすることを勧められましたが、あえて課長クラスを巻き込んだチームを発足。課長たちには、活動の進捗について若手メンバーが報告する代わりに、メンバーの育成と取組みの成功を担ってもらうように依頼しました。
すると課長たちは、抵抗勢力になるどころか、長年の経験に基づいたアドバイスをしたり、カイゼンにつながる道具を製作するなど、積極的に活動を支援してくれました。課長たちは新しい取組み自体を嫌っていたのではなく、これまでの自分たちの頑張りを無視した進め方になることを危惧していたのです。
抵抗される背景には、必ず理由があります。抵抗勢力から逃げるのではなく、抵抗の原因を見極め、彼らを協力者に引き込むことができれば、結果は大きく変わってくるはずです。
☑ 困難なことを成し遂げるためには、リーダーとしての人望は必須
☑ 部下や後輩の仕事は、結果に加えて、背景にある意志も見極める
☑ 教育や引き継ぎは、相手が確実にできるようにフォローするところまでが仕事
☑ 社内の横のつながりは、視野を広げたりや仕事をスムーズに進めるにあたり、大きな武器となる
☑ 抵抗する人がいる場合、その理由を見極めて対応することで、貴重な協力者を増やすことができる
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