ヒカキン、二股疑惑「即日謝罪」の秀逸すぎた"中身" 「文春砲」への対応、プロも驚くリスクマネジメント

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HIKAKIN氏は、報道をした文春や、そこに情報提供をしたA子さんと対立することなく、十分な配慮を行った。これによって、さらなる対立や攻撃を回避している。

もちろん、現時点でHIKAKIN氏の説明や主張がすべて正しいとすることはできないし、彼に対する続報や批判が出てこないとも限らない。しかし、初動対応としては十分なものであったと言えるだろう。

できる限り、対立や応酬は避けて、平和的な解決策を図ろうとするのは、あらゆるリスクマネジメントにおいても重要なポイントとなる。

われわれも学ぶべきリスクマネジメント

ゲーム実況でも引き続き人気を博するHIKAKIN氏(写真:「HikakinTV」の動画より)

社会的地位や知名度が上がっていくにつれ、周囲の人は気を遣って厳しいことを言いづらくなる中、人は慢心しがちになっていく。一方で、さまざまなところから、批判や誹謗中傷を受けたり、足元をすくわれたりするリスクは高まっていく。リスク対応は誰かが懇切丁寧に教えてくれるものではなく、自らの経験の中で学んでいくものでもある。

例えるなら、一般のドライバーとして運転していた人が、急にカーレースに出場するようなものだ。だから、多くの芸能人、著名人が失敗をしてしまうのだ。

HIKAKIN氏はトップYouTuberとして活動しつつ、これまで大きなスキャンダルもなく、「聖人君子」とまで言われることもあった。今回のスキャンダルでそのイメージが揺らぎかけたが、何とかそのポジションは守り切れそうな気配もしてきている。

HIKAKIN氏に限らず、われわれは成功者から、成功の秘訣だけでなく、失敗しない秘訣も学び取ることができる。

西山 守 マーケティングコンサルタント、桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授

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にしやま まもる / Mamoru Nishiyama

1971年、鳥取県生まれ。大手広告会社に19年勤務。その後、マーケティングコンサルタントとして独立。2021年4月より桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授に就任。「東洋経済オンラインアワード2023」ニューウェーブ賞受賞。テレビ出演、メディア取材多数。著書に単著『話題を生み出す「しくみ」のつくり方』(宣伝会議)、共著『炎上に負けないクチコミ活用マーケティング』(彩流社)などがある。

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