ポケモン似?爆売れ「パルワールド」色々ヤバい訳 発売から4日で600万本販売、ただ懸念もある

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『パルワールド』のジャンルはオープンワールド・サバイバルゲーム。広大な世界でさまざまな資源を集め、生き残りながら拠点を作っていくようなゲームだ。

そして、この世界には不思議な生物「パル」がたくさん存在する。プレイヤーはそのパルをボールで捕まえて、仲間にできる。この時点でもうわかるだろうが、本作は「ポケットモンスター」シリーズを明らかに意識したゲームなのである。

パルは戦わせるだけでなく、木を切ったり拠点を作ったりするうえでの作業を任せることも可能である。とにかく捕まえまくって奴隷のように働かせたり、銃を持たせたりすることすら可能だ。

そもそもプレイヤーがパルを攻撃して倒し、肉や卵を得ることもできる。なんなら人間もボールで捕獲可能である。そう、本家ポケモンでは絶対にありえないようなインパクト抜群な光景を作り出しているのだ。

パルワールドの戦闘シーン
モンスター同士を戦わせるだけでなく、自分で能動的に戦うことも可能(画像はSteamより)

ヒットの理由の1つは「マーケティングのうまさ」

本作が大ヒットした理由の1つは、インターネット時代のマーケティングのうまさといえよう。本作のゲーム説明文においては「労働法はパルには適用されませんので、ご安心ください」だとか「パルは餌さえあればずっと働きます。寿命が尽きるまで」などと書かれている。明らかなブラックジョークで、これがSNSなどでバズっているわけだ。

また、生き物を捕まえてサバイバルするというゲームシステムは『ARK: Survival Evolved』という人気タイトルに類似しており、崖を登るシステムなどは『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』から影響を受けている。そう、人気ゲームのエッセンスを詰め合わせているのだ。

SNSが重要になってきた昨今においては、ゲームを売るにしても話題性が必要となる。『パルワールド』は「◯◯のパクりじゃん」とツッコめるようなすきをあえて見せ、言及せざるをえないゲームとなっている。

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