東京オートサロン、国内メーカー注目モデル総括 コンセプトモデルから市販予定車まで一挙紹介
コンセプトは「山でオフロード走行を堪能したあとに、目的地でクライミングも楽しめるクルマ」。主なカスタマイズは、外装にイエローとブラックの専用カラーを施して、アクティブさを演出。車体や荷台などには、ロールケージを装備したほか、左右のドアを取りはずし、代わりにスチール製のゲートを装着。走りながら自然を感じられる工夫も施している。
フロントフェイスには、パンチングメッシュ風の専用フロントグリル、ガードバンパーやウインチなども装備。足まわりでは、車高をややアップし、ガレ場などでクルマの下まわりがヒットしにくい仕様としている。ホイールは12インチから14インチに大径化し、悪路走行にも対応するブロックパターンのオールテレーンタイヤも装着。加えて、室内には、ハードなオフロード走行でも体をしっかりホールドするバケットタイプのシートを採用。センターモニター代わりのタブレットにも防水タイプを使うなど、各部をアウトドアユースに対応させている。
スズキは、ほかにも2023年11月に発売された軽スーパーハイトワゴンの新型「スペーシア」をベースに、親子でキャンプを楽しめる仕様とした「スペーシア パパボクキッチン」も展示した。車体にはアースカラーを採用し、自然に溶け込む雰囲気を演出。
荷室には、引き出し式で外に取り出すことのできるキッチンも装備し、キャンプ飯などを楽しめる工夫も施している。装備的には必要最低限だが、父と小さな子どもがアウトドアを存分に楽しめる軽キャンパー的な使い方には最適。今回は、参考出品だが、ぜひとも市販化を検討してほしい1台だった。
日産は災害支援車両を出展
日産自動車(以下、日産)は、緊急・災害時の防災拠点として使える支援車両「ディザスター サポート モバイル-Hub」を参考出品。商用ワンボックスの「キャラバン」をベースに、ガードバンパーやオフロード用タイヤなどを装備し、ハードな悪路走行にも対応。
車体サイドには、2023年9月に発売した「ポータブルバッテリー from LEAF」を複数台搭載する。BEVモデル「リーフ」用のリサイクルバッテリーを使った携帯用電源を使い、例えば、被災者がスマートフォンなどの充電に使うことなどを想定する。また、荷室には、救護用ベッドも装備するほか、車体後方には着替えができる個室などに使える多目的ルームも設置可能。2024年元日に能登半島地震が起こった直後だけに、こちらの車両も大きな注目を集めていた。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら