延伸で期待される効果は都心への所要時間短縮だ。報告書によると、現在はJR横浜線と小田急線を乗り継いで朝ラッシュ時に約1時間を要する相模原―新宿間は直通48分に、JR相模線と京王相模原線を乗り継ぐ上溝―新宿間は1時間13分から直通51分に短縮されると試算している。また、町田市内の中間駅として想定している小山田付近から新宿方面へ行く場合、現在はバスで約30分かけて町田駅に出る必要があるが、延伸が実現すれば新宿まで46分となると予測している。
課題は採算性だ。試算によると、唐木田―上溝間の概算建設費は1300億円。輸送人員は1日当たり7万3300人で、1を超えると事業の効果があるとされる費用対効果(B/C)は開業後30年間で1.2だが、累積資金収支の黒字転換には42年かかると予測された。建設費は整備主体が国と地方自治体から3分の2の補助を受ける「都市鉄道利便増進事業」の制度を活用する想定だが、これを適用できるのは30年間での黒字転換が目安といい、条件を満たさない。
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