京都市長選、本番入り目前で「構図一変」の異常事態 告示直前、国民は一転「自公+立民」候補に相乗り
その一方で村山氏も同日の京都市内での記者会見で、「昨年12月19日から今年1月9日までに計9回のパーティーを企画し、支援者らに券を販売したが、うち8回に来場者がおらず開催を見送った」と説明。併せて①パーティー券は1枚2万円②未開催となった計8回のパーティーで計約1100枚を販売したがすべて返金した――として、違法性は否定した。
そのうえで村山氏は、4党の推薦取り消しについて「私の誤った認識にすべての責任がある。大変反省しているが、有権者の選択肢を狭めることはしたくない」として出馬は取りやめない考えを示した。
維新、京都進出の目論見が水泡に
今回の京都市長選は、2008年の初当選以来4期16年務めた門川大作市長(73)の不出馬表明を受けて、各党がそれぞれの思惑で推薦候補を決めた経緯がある。
なかでも維新は、今回の市長選を京都進出の足掛かりとすることを狙い、「勝利への手ごたえは十分」(幹部)だったのに、あえなく不戦敗・自主投票を余儀なくされた。13日の共同会見に先立ち、同党の吉村洋文共同代表(大阪府知事)は12日、府庁で記者団に「馬場代表からコンプライアンス(法令順守)上許容できない事案があると報告を受けた。私自身も許容できない」と語ったが、無念さは隠せなかった。
一方、衆院京都2区選出の前原氏は、昨年11月27日に馬場、村山両氏とともに記者会見し、国民民主党京都府連として、村山氏の推薦を表明した。ただ、前原氏はその直後の11月30日に国民民主離党を表明、12月末にいわゆる「前原新党」となる「教育無償化を実現する会」を5人の国会議員で結党し、教育無償化を最重点政策の1つとして掲げる維新との連携を模索してきた。
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