京都市長選、本番入り目前で「構図一変」の異常事態 告示直前、国民は一転「自公+立民」候補に相乗り
その結果、もともと憲法観や外交安保など国の基本政策で認識が一致する馬場、前原両氏は親交を深め、京都市長選での推薦取り消しを表明した13日の共同会見でも、馬場氏が「(維新、教育)両党の国政での協力関係にひびが入ることはない」と強調すると、前原氏も「政策本位での野党協力に向けた取り組みは、これからも続けていきたい」と、改めて維新との国政と地方レベルでの協力関係構築に意欲をにじませた。
これも踏まえ、馬場、前原両氏は15日午後の共同記者会見で、1月26日召集の次期通常国会での維新、教育による統一会派結成を正式表明した。
国民民主の混乱と迷走も際立つ
一方、今回の京都市長選の各党対応の中では、党内外に複雑な事情を抱える国民民主の混乱と迷走が際立った。そもそも、同党京都府連が昨年11月27日に村山氏の推薦を決めた際、それを主導した当時の国民民主府連会長は前原氏だったが、直後に離党した。これに対し、国民民主の支持母体でもある労働組合組織「連合」は松井氏を支持していたため、同党労組系の京都府議が離党するという事態となった。
こうした混乱も踏まえ、同党の榛葉賀津也幹事長は、村山氏の推薦を取り消して新たに松井氏を推薦することを決める際、「党を離れざるを得なかった議員もいる。これは二重三重の罪だ。パーティー(疑惑)がきっかけだが、もともとグレーの推薦だった」と指摘し、離党した府議についても復党を働きかける考えを示した。
さらに榛葉氏は松井氏への“乗り換え”についても、「松井氏は『知の巨人』。人柄も素晴らしく、(政策も)一致しまくりだ」と大仰な表現で持ち上げてみせた。
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