衛星データで判明、中国のヤバい「核兵器開発」 新時代の核ミサイルを秘密裏に開発と専門家

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天安門広場
(写真:Qilai Shen/Bloomberg)

約60年前に中国初の原爆実験が行われた辺ぴな砂漠地帯で最近、1台の掘削装置が少なくとも3分の1マイル(約500メートル)に達すると推定される深い縦坑を掘った。

中国政府が核兵器実験を検討していることを示す、これまでで最も強力な証拠だ。実験が行われるかもしれない新世代の核兵器は、急速に拡大する同国のミサイル戦力の殺傷能力を高める可能性がある。

新たに掘られた複数の掘削孔が発覚

アメリカ政府の報告書や独立した立場の専門家たちは、何年も前から旧ロプノール基地について漠然とした懸念を示してきた。報告書では、同基地を通年稼働させる準備が進められている可能性と「透明性の欠如」が指摘されている。

だが今回、多数の衛星画像によって、この軍事基地には新たに掘られた掘削孔が複数あることが明らかになった。大規模な核爆発で発生する致死的な放射線の嵐を閉じ込めるのには理想的な掘削孔だ。さらに、何百もの改修工事や拡張工事が行われていることもわかっている。

「すべての証拠が、中国が核実験再開に向けた準備を進めていることを示している」と、カーネギー国際平和基金の核専門家、トン・ジャオは言う。

ニューメキシコ州ロスアラモスにある兵器研究所の元所長、ジークフリート・S・ヘッカーは、ロプノール基地の再建は普通ではないと話す。「ロシアとアメリカが実験場で続けてきた活動とは、まったく様相が異なる」と言うのだ。

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