衛星データで判明、中国のヤバい「核兵器開発」 新時代の核ミサイルを秘密裏に開発と専門家

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アナリストたちは、ロプノールでの活動は中国の核態勢が広く近代化されていることを示すもので、新時代の核兵器開発競争に火を付ける恐れがあると警告している。

アナリストたちは加えて、最近の中国の活動は、ほかの核兵器保有国の動きと並んで、1996年に始まった世界的な核実験禁止条約を弱体化させる可能性があると指摘する。同条約は、冷戦後に世界の核兵器保有国が大きな代償の伴う核兵器開発競争を抑制する手段として採択されたものだ。

実験準備は明白、習近平の意図は不明

ロプノールで進む核兵器実験の新たな証拠は、アメリカ国防総省の1部門である国家地理空間情報局の元アナリスト、レニー・バビアーズによって暴かれた。衛星偵察と中国の核開発計画の専門家であるバビアーズは、深い縦坑内での爆破実験は、中国が急速に拡大させている兵器備蓄を新型核兵器によって完全なものにしようとする取り組みを加速させる可能性があると言う。衛星画像とバビアーズの分析を検証した独立した立場の専門家たちも、同じ懸念を抱いている。

ロプノールでの活動は、アメリカと中国の関係における最も微妙な時期の1つとタイミングが重なっている。大統領ジョー・バイデンは対立が深まる両国の関係を「安定化」させようとしていると語り、11月に行われた中国国家主席・習近平との首脳会談では協調のための手段を探った。

アメリカの情報当局者たちは、ロプノール基地の復活を何年も前から監視していたとする一方で、建設活動が進んでいるのは明らかだが、その目的はよくわからないと話す。中国が核実験の準備を進めている可能性があることは、情報当局者たちも認めている。

ただ、アメリカかロシアが先に核実験を行わない限り、習近平にはそれ以上先に進む意図がない可能性もあると言う。必要になったとき中国が迅速に動けるよう深い縦坑を掘ることでリスクヘッジしている可能性がある、というわけだ。

中国外務省は先日、ロプノールの改修工事に関する質問に対し声明文を発表。「影をつかもうとしているようなもので、根拠もなく『中国の核脅威』をあおっている」と非難し、中国が核兵器実験の準備を進めているという主張は「この上なく無責任」だと述べた。

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