衛星データで判明、中国のヤバい「核兵器開発」 新時代の核ミサイルを秘密裏に開発と専門家

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さらに中国外務省は、核実験禁止条約を遵守するという中国政府のコミットメントも強調した。中国は「核兵器を包括的に禁止し、根絶するという崇高な野心を実現するために、いかなる努力も惜しまない」と、同省は述べている。

ウイグル自治区で核実験が行われる意味

中国極西部の乾燥地帯、新疆ウイグル自治区にあるロプノールは、バージニア州とほぼ同じ面積を占める広大な軍事基地だ。中国当局はこの地域が核実験場に選ばれた理由を、定住者のいない隔絶された不毛地帯であるためだと説明している。

だが、ロプノールを含むより広範囲の新疆ウイグル自治区には、大部分がイスラム教徒であるウイグル族が住んでいる。彼らは近年、中国政府による集団拘束と徹底した治安管理に耐えてきた。

ウイグル族は、原爆をつくるという毛沢東の決定を受けて1964年に始まったロプノールでの核実験がもたらす健康への脅威に長年抗議してきた。初期の一連の核実験ではキノコ雲が発生し、放射性物質が降り注いだ。中国が地下核実験を初めて行ったのは、1969年のことだ。

中国の地下核実験では当初、浅い横坑が使われていた。とくに大規模な爆破実験で致死的な放射線を確実に封じ込めるのに十分な深さの縦坑を掘削したのは、だいぶ遅かった。そうした縦坑での最初の実験は、1978年に実施された。

冷戦後、ロプノールでの大規模爆破実験は行われなくなり、同基地は比較的注目されない静かな場所となった。

そうした状況が変化し始めたのは2012年、習近平が権力の座についてからだ。習近平は2015年末に創設したロケット軍を、自らが達成した栄光の1つと考えていた。中国の核兵器を管理するこのエリート組織は、自国をアメリカに対抗する大国に引き上げるという習近平の野望を体現するものとなった。

振り返ってみれば、習近平の政治的躍進とロプノールの再生は連動していたことがわかる。

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