「本当に運です。運要素が99%くらい。今同じ状況になっても投資はできないですね……。インデックス投資とか、もっとリスクを取らない方法でお金を貯めていると思います。僕は当時、本当に精神的に病んでいたんです」
これだけの億万長者になるのは運だと言うが、マサニーさんは資産1億円なら一般のサラリーマンでも目指せる金額だと考えているそうだ。
「天才的なトレーダーにならなくても、誰でもネット証券から積み立てできるようなインデックス投資をして、節約して支出を抑えつつ、働いて収入を増やして可能であれば副業もして入金力を上げ、さらに積み立てていく。
これを20代から続ければ、50代60代までには1億まで資産形成できる可能性が誰にでもあると思います」
現在の家計簿 収入、支出 使い切るための家計簿
資産を築いたマサニーさんは仕事を辞め、現在は給料での収入はゼロ。今は「資産36億円を死ぬまでに使い切ること」を目標に、生活費は月に500万以上を使うようにしているという。仮に100歳まで生きるとするならば、そのくらいのペースで使う必要があるとのことだ。
「家計簿アプリのマネーフォワードで管理しています。資産形成に取り組んでいたころは、貯めるために家計簿をつけていますが、今は計画的に使い切るために家計簿を活用しています」
家賃 数10万円
食費 100~200万円
水道光熱費 1万円
娯楽費 ~300万
通信費(スマホ代含む) 8000円
交通費(タクシー代含む)10万~20万
雑費 10万円
節約家御用達の家計簿アプリ・マネーフォワードの登場である。
資産を死ぬまでに使い切ることを意識しているため、どの項目も抑えることなく、思いっきり使っている。
「食費は基本1日1~2食くらいで、一回で10万とか使っています。娯楽費は旅行が中心で、一泊50万円超えるところに泊まることもあります。でも実は、今はあまりお金を使えてないですね。最近3年付き合っていた彼女と別れてしまったので……」
最近は使えていないとはいえ、家計簿はストッパーとして重要だという。
「35億もあったらどれだけ使ってもなくならないでしょうねと言われますが、でも海外や日本のプロスポーツ選手が数十億、数百億円も稼いで引退したとしても、数年で破産している方もいらっしゃったりとか……。
一度生活レベルを引き上げると、下げるのはつらいので、そこはきっちり家計簿をつけて、ちゃんと予算内に収まる遊びやごはんというか、身の丈に合った生活しなきゃなみたいな」
これほどスケールの大きい“身の丈に合った生活”は、なかなか聞かない。
(後編に続きます/後編は1月28日公開の予定です)
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