「負傷者は1階の保健室へ来てください」と校内放送があった。 祖母は疲れているのか、パニックになっているのか、座椅子に腰を下ろしたまま微動だにしない。 「腕の傷を見てもらいなよ」と声をかけても、「嫌や!動きたくない!」と言って聞かない。 筆者の妻がどうにかなだめすかし、ようやく立ち上がらせた。幸いにも軽傷だった。
この間も余震は断続的に襲ってきた。 ガタガタと校舎は震え、掲示物の紙やポスターがカサカサと音を立てる。 その度に緊急地震速報のアラートがあちこちで鳴り響く。 サイレンが何層も重なり合い、不協和音を奏でる。仕方のないことではあるが、ただでさえ過敏になった神経を余計に苛立たせられた。音が鳴るたびに娘は怖がり、筆者か妻にしがみついてしばらく離れなかった。
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