「偽物にすり替えられる」フリマアプリ詐欺の手口 「偽物だから返品したい」という連絡に要注意

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運営会社に相談すれば、返金、返品対応などはしてもらえる。しかし、相手が意図的にすり替えたことが証明できない以上、相手を罰するとか自分の商品を取り返すなどは正直難しいだろう。

空き容器を購入し高級化粧品として販売も

中身をすり替えて売るタイプの詐欺も行われている。「美容液をフリマアプリで買ったら、いつもと匂いが違うし水っぽくて、すぐに偽物とわかった」とある30代女性は眉をひそめる。「しつこくやり取りして返金はしてもらったけれど、納得がいかない」。

「そのユーザーはその美容液の空き瓶を大量に購入していたので、安いものを詰め替えて売っていると思う。他のユーザーは気づいていないようだったが、最近も空き瓶を買っていたので、これからも出品されるのでは。運営会社に連絡したけれど対応してもらえない」

中身のすり替え詐欺とも言うべきこのような事件は、過去にも何度も起きている。2020年には、高級化粧品SK-IIの空き瓶に100円ショップの化粧水を入れてフリマアプリで販売し、18歳の少年が逮捕されている。少年は70件くらい行っていた。2022年にも、「メラノCC薬用しみ集中対策プレミアム美容液」の偽物をフリマアプリで販売した女が逮捕された。女の自宅からは、同商品の偽物が1600個押収されたそうだ。

フリマアプリでは、「肌に合わなかった」「色が好みと違った」などの理由で使いかけの化粧品を出品するユーザーがおり、そのようなものを安いからと気にせず買うユーザーもいる。そのような実態を悪用されたというわけだ。

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