中国とインドで始まっているAIによる「仕事消滅」 不況ではないのに人間がやる仕事が減っている

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「そんなことはない。生産性が上がった分、産業はイノベーションにより新しい仕事を生み出すから、仕事はむしろ増えるはずだ」

と主張する人々がたくさんいます。「AIと人類が共生する未来」の理論であり、これは今のところAIに関わる未来予測の定説になっています。

この説のように、私たちが嫌ってきた「AIに仕事を奪われる未来」は本当に到来しないと言えるのでしょうか。

中国の若者の失業率が高い理由

お隣の中国では、若者の失業率が高くなっています。中国政府が発表する都市部調査失業率では、2023年5月に16〜24歳の若者の失業率が20.8%に達しました。中国ではすでに新卒学生の5人に1人、仕事がない状態です。

中国では年間に1160万人の若者が就活をします。コロナ禍前は、仕事が見つからない学生は10人に1人だったところが、直近では5人に1人が仕事を見つけられていません。

日本のニュースでは、これらの現象を「中国の景気減速だ」と説明しています。

しかし、若者の失業率の上昇は本当に景気だけが原因でしょうか。それを考えるために、もう1つのデータを見ていただきたいと思います。

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