宝くじ「高額当せん続出」という売り場のカラクリ 「出る」と噂の売り場に並ぶ価値はあるのか

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宝くじ60億円分を買ったときの当せん金額

仮に、「年末ジャンボ宝くじ」(第818回全国自治宝くじ)を60億円分買ったときの当せん金額をシミュレーションしてみます(図2-2)。結論からいうと、60億円分の宝くじを買った場合には、30億円分くらいは当たるということです。 では、宝くじをはじめとしたギャンブルに関連する重要な指標をいくつか解説しましょう。

(画像:『はじめての統計学 レジの行列が早く進むのは、どっち!?』)
重要な指標①「期待値」 

くじ一枚あたりの当せん金額の平均値のことです。例えば、図2-3のような1~5等までのくじがあったとします。

(画像:『はじめての統計学 レジの行列が早く進むのは、どっち!?』)

この場合、「当せん金額の合計÷くじ本数=40000円÷1000本=40円」となります。40円というのが、くじ一枚あたりの価値という表現もできます。実際の宝くじの場合は、次の計算式になります。

2,989,900,000(円)÷20,000,000(本)=149,495(円)

これが、宝くじ一枚あたりの価値です。ジャンボ宝くじは一枚あたり300円ですから、300円払って149円の価値のくじを買っていることになります。

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