「いきなり!ステーキ」は深夜も非常識だった 深夜であっても高回転が続く理由

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立席ということもあり、当初予想されていたような始発待ちの客はいない

ただし、サービスの幅を広げる可能性は、模索を続けていくようだ。

「いきなりステーキのテーブル(座席)バージョンはどうなるのか」を試すために、経営母体が同じである「ペッパーランチダイナー上野3153店」を業態変更し、名称はそのままながら、「いきなり!ステーキ」と同様のサービスを始める。

同店は普通にテーブルのある店だが、いきなりステーキと同じ品質の肉をグラムあたり1円ほど値上げして切り売りし、その場で焼いて供する。ただしメニューを増やして前菜やデザート、また「ペッパーランチ」の人気商品であるビーフペッパーライスを置くなど、いわば2つのチェーンの「いいとこどり」といった店になりそうだ。7月1日にオープンが予定されている。

6月11日開店の阿蘇くまもと空港店では、現地のブランド牛「くまもとあか牛サーロインステーキ」(1グラム18円)のほか、焼酎も置くという。空港という特性もあり、「サッと食べて飲んで」のスタイルが、より定着しそうだ。

赤坂サカスには期間限定ショップをオープン

7月17日から8月30日にかけては、赤坂サカスで行われるイベント「夏サカス」において、期間限定ショップをオープンする。TBSの番組とコラボしての特別メニューも販売する予定とのことだ。

このように、さまざまな仕掛けで挑戦を続けるいきなりステーキ。こうした多彩な展開ができるのも、「炭火ステーキ くに」「牛たん仙台なとり」など、12ブランドを運営するペッパーフードサービスという母体があってこそだ。

なかでも、国内・海外に300店舗強展開するペッパーランチの存在は大きい。既存店の売り上げ昨年比100%超が31カ月続いているなど、安定した業績が、いきなりステーキの快進撃を支えているのだろう。

圓岡 志麻 フリーライター

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まるおか しま / Shima Maruoka

1996年東京都立大学人文学部史学科を卒業。トラック・物流業界誌出版社での記者5年を経てフリーに。得意分野は健康・美容、人物、企業取材など。最近では食関連の仕事が増える一方、世の多くの女性と共通の課題に立ち向かっては挫折する日々。contact:linkedin Shima Maruoka

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