初詣はお寺と神社どっち?意外に知らないマナー 初詣の歴史の振り返り、お参りの正しい仕方も

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最後に、初詣には、何を着て行けばよいのでしょうか? 新年の神仏詣でがこのようにレジャー化したとはいえ、神仏自身には何の変化もありません。古来より超自然的、超人間的な力を神仏に感じるからこそ、人は新年の神仏詣を繰り返してきたのでした。

初詣には着物を着たほうがよい

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レジャー気分ではなく、本当に神仏という崇高な存在に感謝や祈願を通したいとの気持ちで参られるのでしたら、神主やお坊様同様に、日本の礼装着である着物を着たほうがよいでしょう。

最も格の高い女性の第一礼装着といえば、黒留袖と黒紋付です(黒留袖は既婚者のみ着用)。

五つ紋に黒色の無地の着物は正式には黒紋付と呼びます。弔いごとに黒共帯をしめる着方を喪服姿とよぶだけで、金銀の袋帯をしめれば祝い事に着ることもできるのです。

黒の紋入り姿が仰々しいと思われるなら、振袖、色留袖、訪問着、付け下げ、紋入りの色無地や江戸小紋といった礼装着でも良いと思います(振袖は未婚者のみ着用)。男性の礼装着は紋付の羽織に袴、一番格の高いのは黒紋付、色紋付がそれに続きます。

着物の背中の家紋はご先祖様を現します。着物の袖が長いのは周りとの縁をつなぐため。太い帯でお腹を締めることで自然にへそ下のツボである丹田に氣が下がり気持ちが落ち着きます。着物で、それも家紋入りの着物で参られるのが、神仏に一番敬意を表す姿になります。

池田 訓之 株式会社和想 代表取締役社長

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いけだ のりゆき / Noriyuki Ikeda

1962年京都生まれ。1985年同志社大学法学部卒業。インド独立の父である弁護士マハトマ・ガンジーに憧れ、大学卒業後、弁護士を目指して10年間司法試験にチャレンジするも夢かなわず。33歳の時、家業の呉服店を継いだ友人から声をかけられたのをきっかけに、全く縁のなかった着物の道へ。着物と向き合うなかで、着物業界のガンジーになることを決意する。10年間勤務した後、2005年鳥取市にて独立、株式会社和想(屋号 和想館)を設立。現在は鳥取・島根にて5店舗の和想館&Cafe186を展開。メディア出演や講演会を通じて、日本の「和の心」の伝道をライフワークとして続けている。

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