東京海上日動が社長交代、33人抜きの抜擢人事 カルテル問題など逆風下で渡された重いバトン

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なぜなら、今年6月に東京海上をはじめ大手損害保険会社による保険料カルテル問題が顕在化、翌7月にはビッグモーターによる保険金不正請求が社会問題化するという「非常事態」に陥ったからだ。

東京海上は今年6月、保険料カルテル問題で金融庁から報告徴求命令を受けていることを公表した(記者撮影)

特にカルテル問題をめぐっては、今後、金融庁や公正取引委員会から行政処分を受けることが確実で、同時に経営責任の明確化が不可欠になる。

傷が浅いとみられる城田氏が急浮上

そういう状況の下、カルテル問題の責任を問われかねない人物を次期社長に任命することは難しい。城田氏は、リテール営業畑中心で2大不祥事においては無傷または傷が浅いとみられるため、急浮上した側面もあるようだ。

2大不祥事が損保業界全体を揺るがす中で、「重いバトン」(広瀬氏)を受け取ることになった城田氏。業務のDX化などを進め、社内だけでなくIT業界からも人望が厚い城田氏を中心に、東京海上は経営改革を進めることになる。

中村 正毅 東洋経済 記者

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なかむら まさき / Masaki Nakamura

これまで雑貨メーカー、ネット通販、ネット広告、自動車部品、地銀、第二地銀、協同組織金融機関、メガバンク、政府系金融機関、財務省、総務省、民生電機、生命保険、損害保険などを取材してきた。趣味はマラソンと読書。

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