東京海上、遅すぎる「情報漏洩」通知が招いた憤激 生損保43社の情報も閲覧可能で各社が怒りの声
東京海上日動火災保険に対して、生命保険、損害保険各社から怒りの声が噴出している。
きっかけは今年7月、同社の保険代理店で情報漏洩が発覚したことだった。顧客情報を扱う代理店システムで、東京海上側が参照範囲の設定をミス。一部の代理店(勤務型代理店)が、本来閲覧できないはずの情報にアクセスできる状態になっていたという。
不正アクセスの件数は2000~3000件程度
対象となる顧客情報は氏名、住所、生年月日、契約内容、証券番号、契約保険料、保険事故の有無など。一部代理店による不正アクセスの件数は2000~3000件程度とみられ、規模としてはさほど大きくなかったようだ。
ただ悩ましかったのが、不正アクセスが可能になっていた10万件以上の顧客情報に、東京海上グループ以外のほかの生損保43社の契約情報も含まれていたことだった。
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